フレイム・D・ジャックの
ある種唐突な日々
 
 Twitterで毎週水曜日を目安に連載中
一行連載「FDジャックのある種唐突な日々」
こちらでは手直しして、文章にしてから載っけてきます。
Frame D Jackのある種唐突な日々
 違和感を感じ、手を開く。硬貨が一枚、握られていた。
 見覚えのないものだ。いつの間に?
「それは僕のものだ。返してもらおうか?」
 声がした方に視線を投げる。一人の女が立っていた。手のひらの硬貨のことを言っているのだろうか?さらに詳しくそれを見てみると一緒に紙切れも握っていた。
“それが誰であれ、一人称が僕の女にこれを渡してはいけない”
しかし、彼女は好みだった。一人称が僕だとしても。あんなにかわいいのだ、硬貨の一枚がどうしたというのだろう。
そこで静かに手を閉じて、彼女に尋ねてみた。
「なあ、あんた、硬貨は渡しても良い。だが、なぜ僕なんだ?」
そして彼女は答えた。
「君は選ばれたのだ。さあ僕と共に来るが良い。世界をぶっこわそう」
 危ない人みたいだ。テロリストみたいな事言ってるし。なにより質問の意図を勘違いしている。
 対話を続けようとしたら彼女はどこかへ走り去ってしまった。そして硬貨と紙切れもまるではじめから存在しなかったかのように消え失せていた。
 あの女がスっていったのだろうか?
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